中嶋修 Osamu Nakajima

シリーズ「横浜にぎわい座 百景」第一弾

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スタイル その壱「お仲入り・客席」

パークホテル東京ではアーティストルーム「日本人」を手がけている作者のライフワーク的作品群「横浜にぎわい座 百景」。

第一弾として6作品を掲載致します。

銅版画(エッチング・アクアチント)
イメージサイズ 150×113mm

その壱「お仲入り・客席」
寄席の番組で一息つく休憩時間。
売店へ買い物に行く人、お菓子お弁当を食べる人、チラシ読み
物に目を落とす人、お手洗いに向かう人。
いろいろな演芸会場の休憩時間で最もお客さんがマイペー
スでいられる空間を寄席は持っているのでしょうか。

その弐「新作落語」
関東の寄席では落語、とりわけ古典落語がお客さんを安心させる。とはいえ、
新作落語が積み重なって光っていく古典落語に磨かれていくもの。
スケッチは林家たい平独演会で古典落語「芝浜」の後、二席目として演じた
新作「イヴの夜」。

その参「古典落語」
いろいろな場所でいろいろなお客さんの前で演じられ残ってきた古典落語。なじ
みの深いネタはくすぐりから落ちまでお客さんも知っている。演者にとって安全な
部分もあるけれど、お客さんそれぞれの記憶ともその場で競い合うことになる
スケッチは柳家権太郎一門会で最後のネタ、「笠碁」仲良しの意地の張り合い
が見ていてこそばゆくなるような楽しさ。

その四「漫才」
東京の高座では落語がプログラムに黒文字で、それ以外は色文字でえがかれるので色物。関西の高座では漫才が黒文字、それ以外は色物。横浜にぎわい座は漫才は「色物」の最たるもの。落語で組まれた番組のリズムを整える楽しい空気を作ります。緊張をほぐしながらも話を聞かせてしまう「笑組」。どんな噺の後に出てきても、ほんわかした空気を残す二人組。

その五「奇術」
寄席の番組の視線を柔軟に動かしてくれるのが奇術・マジックの高座。演者の個性が楽しみ方をさまざまに与えて、びっくりしたりきれいだなと思ったり、魅せ方さまざま。高座に出ているだけで嬉しいと感じる円熟マジシャン何人かのうちの一人、「松旭斎すみえ」。緋毛氈に座ったはきはきした高座のあと、お弟子さん二人と並んで「南京玉すだれ」。正月の。華のある時間。

その六「劇場モニター」
最近は舞台での様子を映し出すモニターがどの劇場のロビーでも設置されて、スタッフや遅れてきたお客さんが様子を伺うなど、数台のモニターが舞台運営を潤滑にする役に立っている。映っているのは楽太郎・好楽二人会で三遊亭楽太郎。枕で円楽師匠とのやり取り、円楽襲名の話など語る。今日は「やぶいり」。翌日の8日にニュースとして円楽襲名話が流れました。

シートのみの価格となっております。

額装をご希望の方は別ページにてご購入下さい。

商品コード : 1026-19-208-1 1026-19-208-2 1026-19-208-3 1026-19-208-4 1026-19-208-5 1026-19-208-6

作家情報

中嶋修 Osamu Nakajima

土地、町、人々、学校生活、寄席、演芸、市井の生活、身近なものをスケッチして、鳥瞰図、風俗画、体に感じたもの見たものをそのまま造形しています。中学生高校生と共に過ごした学校と、寄席演芸の身近な場所として横浜にぎわい座は大切なテーマとなっています。子供たち、演者、スタッフ、観客、施設、描き残してみると面白い。

BIOGRAPHY

1960  神奈川県横浜市生まれ、 三重県、宮崎県を経て、武蔵野美術学園入学。
1985 主体展出品(以降毎年)
1986 武蔵野美術大学大学院造形研究科(油絵コース)終了
1987 上野の森絵画大賞展(‘91、’93)
1990 主体展佳作作家 会員となる
1992 安井賞展(‘94年)、落語絵図屏風制作(伊勢 赤福収蔵)
1993 個展(紀伊国屋画廊、同‘98年)、日韓洋画家交流展(横浜市民ギャラリー他‘94、’95)
1995 スカラベ展(あかね画廊)
1996 個展(あかね画廊、同‘00年)、時のかたち展出品(横浜市民ギャラリー、赤レンガ倉庫 以後毎年)
2002 文化庁現代美術選抜展、個展(ART BOX ギャラリー)
2005 中嶋修 中城芳裕 二人 展(あかね画廊)
2008 「中嶋修 横浜にぎわい座を描く」(横浜にぎわい座、~2019)
2019 「中嶋修 打越坂春秋」(あかね画廊)
現在、主体美術協会会員、時のかたち同人、日本美術家連盟会員

 

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NO. 26 BY OSAMU NAKAJIMA