パークホテル東京ではアーティストルーム「日本人」を手がけている作者のライフワーク的作品群「横浜にぎわい座 百景」。
第7弾の6作品を掲載致します。
銅版画(エッチング・アクアチント)
イメージサイズ 150×113mm
その参拾七「三味線と踊り」
「三味線漫談」檜山うめ吉。古典落語のあいだに入って音を楽しむお座敷芸。三味線の音で、色々な音、場内を和ませてくれる雰囲気を作る。
高座後半は、扇子、振袖の動きを流れに見せて踊りで締める。寄席高座の贅沢。
その参拾八「打ち上げ」
それぞれの会が終わって、演者、スタッフ、お馴染みなどで、近くのお店で懇親、反省、四方山話交えしばしの時間打ち上げの会。野毛の町にはいろいろな酒場食堂、新旧の色がある。
スケッチは、「天下たい平」の打ち上げにて、初代玉置館長もしばらく混じって、若手の演者と古今演芸の話などを伝えていた。「一ノ蔵」にて。
その参拾九「対談」
落語会のはじまり、半ば、大喜利などで、演者や招待客が高座に座布団や簡易いすを置いて、対談の時間が混じることがある。
この日は歌丸円楽二人会で演者二人が襲名披露や落語界の色々を話して会場を和ませた。それぞれの演目などを期待を交える予告があって、この後古典落語の高座が続きました。
その四拾「漫才」
鼓を叩いて踊りを交えての河内漫才のような高座はなかなか見られなくなりましたが、三味線やギターを抱えての漫才は伝えてくれる演者がいる。楽器と高座は切っても切れないもの。
「東京ガールズ」は演芸場を暖かくする音を持っている気がする。古典落語が周知のオチを繰り返し楽しめるように、決まった駄洒落も三味線の合奏に混じると、とてもたのしい。
その四拾壱「古典落語」
落語が演じられるとき演者の個性を引き立てるのに、扇子や手ぬぐいなどの小道具も役立っているのです。枕から噺に入っていく時に、紐を引きつつ羽織を後ろ手にする姿がよいこともあり、この高座では右手前に置かれたお茶を言葉の合間に口に持っていく姿が文章にある句読点のようでキレイでした。三遊亭円楽「らくだ」。
その四拾弐「呼び込み」
開演前にはにぎわい座のスタッフが、野毛の通りに声をあげる。正月の寒い空気は音も乾いて、冬着の通行する人々に開演を伝える。角ばった看板、ポスターに、はためく幟が興行の会場だよと伝えてくれる。半被というユニフォームは何よりの宣伝となる。
シートのみの価格となっております。
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