パークホテル東京ではアーティストルーム「日本人」を手がけている作者のライフワーク的作品群「横浜にぎわい座 百景」。
第2弾の6作品を掲載致します。
銅版画(エッチング・アクアチント)
イメージサイズ 150×113mm
その七「古典落語」
お酒にまつわる噺もさまざまあって、演者が酒によって様子が変わっていくのを客席も楽しみにしている。「禁酒番屋」「うどんや」酔っ払いの変化、素面との対比。見せ場は色々。スケッチは古今亭寿輔「親子酒」。最後のぐでんぐでんに持っていくまでに、客席にニヤニヤ笑いを積み上げて楽しい。
その八「奇術」
客席の視線が動いて、落語の呼吸を変えてくれる時間。奇術というよりマジックが似合う演者がいる。とぼけた味で行くか、かっこよく決めるか。奇術は登場の瞬間に心構えを作ってくれる。洋楽に英語のモノローグ。赤い髪黒いスーツに赤いネクタイ「マジックジェミー」登場。男装の麗人、バイリンガル。お客さんをいじりながらの距離感が楽しい。
その九「漫談」
楽器を使っての一人の高座は、お囃子の音で噺家がはめ物を口演するのとは違った肩透かしがあって楽しい。アコーディオン、ハモニカ、ベース、ギター、時にはキセル。
ウクレレ、ギター。これは「ギタレレ漫談」ぴろき。けだるいような「明るく元気にいきましょう」の言葉が、力の入らない、心地の良い空気を作る。
その壱拾「三階受付」
スタッフの羽織る半被一枚で寄席の雰囲気が伝わるから不思議。前売り券、当日券ともに二階の総合受付で取り扱うが、開場時間が近くなると三階の会場で当日券は、扱われる。一回のチケット購入でスタンプカードに判が押され、十個たまると一回のにぎわい座主催の入場が無料となる。色々考えるものです。
その壱拾壱「古典落語」
多くが知っている古典落語もそれぞれの演者に初演の時がある。歌舞伎でも義太夫でもネタの持っている大きさがあるんだそうです。スケッチは林家たい平独演会で「らくだ」をはじめてかけた時の高座。何度も高座にかけながら色々な味付けに動いていくのは面白い。
その壱拾弐「呼び込み」
寄席の番組によっては満員御礼ということもあるが、なかなか一杯の席にはならないもので、開演間際まで入り口あたりでお客さんの呼び込みが行なわれる。入り口ポスター、立て看板に興味を持ってもなかなか会場までは足が向かないものながら、目の前で、小柄なおじさんが呼び込みの声に誘われて名人会の席に向かいました。
シートのみの価格となっております。
額装をご希望の方は別ページにてご購入下さい。
商品コード : 1026-19-211-1 1026-19-211-2 1026-19-211-3 1026-19-211-4 1026-19-211-5 1026-19-211-6